住宅・建物の困った!お助けコラム
更新日: 2025.01.23

ギターの傷修復とは?種類別対処法を解説

愛着のあるギターに傷がついてしまった、そんな経験はありませんか? 小さな傷でも、愛器へのダメージは大きく感じますよね。
この記事では、ギターの傷を自分で修復する方法をご紹介します。
プロ並みの仕上がりは難しいかもしれませんが、適切な方法を選べば、目立たなくしたり、演奏への影響を最小限に抑えることが可能です。
大切なギターを長く愛用するために、ぜひ参考にしてください。

□ギターの傷の修復方法

*傷のレベル別対処法

ギターの傷は、その深さや状態によって修復方法が異なります。大きく分けて以下の3レベルに分類できます。

レベル1:基材(木材)まで達する深い傷(えぐれ傷、欠け傷など)。
このレベルの傷は、ハードフィルやエポキシパテで傷を埋め、平らにする必要があります。
パテが硬化したら、やすりで研磨し、塗装で仕上げます。

レベル2:塗膜層まで達する傷(色落ち傷、擦れ傷など)。
ラッカー塗装なら染料タイプの補修ペン、ポリウレタン塗装なら顔料タイプの補修スティックで色を合わせながら修復できます。
その後、艶調整コーティング剤で仕上げましょう。

レベル3:クリア塗膜層のみが失われた傷(擦れ傷、艶落ち傷など)。
クリア塗膜層を回復させるシーラーを使用し、その後、ポリウレタン塗装なら艶調整コーティング剤、ラッカー塗装ならクリアスプレーで艶を合わせ、保護します。

*必要な工具と材料

修復に必要な工具と材料は、傷のレベルによって異なります。レベル1の深い傷には、パテ、やすり、塗装、筆などが、レベル2、3の傷には、補修ペンまたはスティック、艶調整コーティング剤、スプレーなどが、それぞれ必要になります。 使用する塗装の種類(ラッカーかポリウレタンか)によって、適切な補修材を選ぶことが重要です。

*修復手順の解説

1: まず、傷の深さや状態を正確に確認します。
2: 適切な修復方法と材料を選びます。
3: 材料を傷に丁寧に塗り、乾燥させます。
4: やすりなどで研磨し、表面を平らにします。
5: 必要に応じて、塗装で仕上げます。
6: 完成後、傷の目立たなさを確認します。

□ギター塗装の種類と修復

*ラッカー塗装の修復

ラッカー塗装は、薄く繊細な塗膜が特徴です。
傷の修復には、染料タイプの補修ペンが適しています。 研磨には細心の注意が必要です。 塗装の重ね塗りには、ラッカー系のスプレーを使用しましょう。

*ポリウレタン塗装の修復

ポリウレタン塗装は、厚く硬い塗膜が特徴です。
傷の修復には、顔料タイプの補修スティックが適しています。
研磨は、ラッカー塗装よりも比較的容易に行えます。 塗装の重ね塗りには、ポリウレタン系の艶調整コーティング剤を使用しましょう。

*塗装の種類の見分け方

塗装の種類の見分け方は、いくつか方法があります。
まず、塗装の厚さや硬さを確認します。 また、指で軽く触って、表面の感触を確認してみましょう。
さらに、専門的な知識があれば、匂いなどで見分けることも可能です。 不明な場合は、楽器店などに相談することをお勧めします。

□まとめ

ギターの傷の修復は、傷のレベルと塗装の種類によって適切な方法を選ぶことが重要です。
深い傷はパテで埋め、浅い傷は補修ペンやスティックで修復します。
塗装の種類によって適切な材料を選び、丁寧に作業することで、目立たない修復が可能です。
ただし、完璧な修復は困難な場合もありますので、その点も踏まえて作業に取り組むことが大切です。
大切なギターを長く愛用するために、今回ご紹介した方法を参考に、愛器の傷を修復してみてはいかがでしょうか。